株式会社西武ライオンズ

採用責任者 × 現場責任者クロストーク

~ライオンズで活躍している社員像~

採用責任者

普段このテーマで話す機会がないので、新鮮な気分です。転職を考えている人に向けて、少しでも会社の雰囲気が伝わればと思いますので、よろしくお願いします。

現場責任者

よろしくお願いします。

どんな人が活躍していますか?

採用責任者

まずは、面接の中で必ず質問されることがありますので、そこから始めましょう。「どんな人が活躍していますか?」という質問です。
私が入社して10数年経過しましたが、会社の成長によって活躍する人が変わってきています。
例えば、私が入社した頃はまだまだ会社が小さく、社員数は40~50人くらいだったと思います。その頃は、少ない人数で担当しなければいけない業務がたくさんあるので、ひとりで何役も兼務していました。専門性よりも幅広く対応できる人が活躍していました。
現在は、会社の規模が10数年前と比較して約3倍に成長しているので、分業化されてきています。現場に近い立場から見て、どんな人が活躍していますか?

現場責任者

お客さま目線でニーズを掘り起こし事業に結びつけることができる人でしょう。
事業といっても任されているポジションによって当然ながら大小がありますね。一人ひとりの立場においてお客さまが何を求めているのか、それを満たすことで会社として前進できるのか。このことを念頭に企画を生み出し、実現まで結び付けられる人が活躍しています。
また、実現に向けて自らが学習し続けることも必要です。これらは他の成長し続けている企業と変わりないのではないかと思います。

専門性はどの程度
求められるのでしょうか?

採用責任者

以前と比べると、仕事のレベルは上がっていますね。関連する質問として、「専門性が求められるのでしょうか」というものもありますがどうでしょう?

現場責任者

当社ではチケット担当やグッズ担当、飲食担当といったように機能別に組織内のグループを編成しています。その中で専門性が優位に働くことはもちろんあります。しかしながら日本で12しかないプロ野球事業では、前職で野球業界において必要な要素を経験した上で、転職することはまずありません。働きながら学習し、企画を実行していくことで、プロ野球事業における専門性が備わっていきます。もともと専門性がない分野でも、入社後に活躍できている社員はいます

採用責任者

前職での専門性が生かせるのはその通りですね。もうひとつあるパターンとして、ビジネスパーソンとしてのスキルや経験が豊富な人であれば、実務経験がなくても早い段階でキャッチアップし、活躍している人も多くいますね。実際に企画を立案するときに、どのように考えていくのでしょうか。

現場責任者

大きく分けると、お客さまが期待するサービスを確実に提供することと、期待を上回るサービスを提供することですね。前者はお客さまからチケット代などをお支払いいただくうえで当然のことで、今ある課題に対し向き合い改善する企画を指します。一方で後者は非日常空間を提供する企画ですね。
プロ野球事業はある種エンターテインメントの場でもあり、お客さまが驚く取り組みも必要です。いずれの企画にしても、私たちはエジソンのような発明家ではありません。世の中にあるサービスを組み合わせ、独自のサービスとして生み出していくことに尽きます。そのため、世間のトレンドや同業で取り入れているサービスにアンテナを張る必要があります。また、そのまま導入するのではなく、有益な形に変化させ導入することが求められています。このようにして企画を考えていきます。

企画の立案や進め方は実際に
どのように行われるのでしょうか?

採用責任者

実際に企画を考えるときは、ひとりで行うのでしょうか?

現場責任者

ポジションと内容によりますが、活躍している社員は社内外から情報収集し、また数字を見ながら企画の設計からアウトプットまで個人で対応していますね。ある程度成功までのストーリーが描けることが重要かなと思います。そして、実行の際は社内外の関係者に協力してもらいながら進めていくイメージです。

採用責任者

社内外の関係者に協力を得てということは、コミュニケーションも大切になってきますね?

現場責任者

当社の社員数は約120名で、機能別に5~10人単位のグループに分かれています。企画を実行する際は、当然ながら上長を含めたグループ内での意思統一や他のグループとの調整が必要です。また、当社はさまざまな点で協力企業との協業で企画を進行することが多いです。そのため目的をしっかりと伝え、協力してもらえるような関係を構築する必要があります。強い意思と企画の妥当性、相手の状況や感情を見極めることも必要になってきます
この部分で苦戦する人がいるのは事実ですね。反対に活躍している人はこの部分をおろそかにしていない印象を受けます。
ここまでお客さまに直接的にサービスを提供する職種を中心に話をしてきましたが、それ以外の職種でもいろいろな人が活躍していますよね?

採用責任者

そうですね。プロ野球球団といっても普通の会社であることに変わりないので、いわゆるバックオフィス業務もあります。ファンの皆さまや選手と接する業務ではなくても、他の社員を支援することによって間接的にファンの皆さまやチームのためにつながっていることにやりがいを感じている人も多いですね
当社の事務所はドームの隣にあって、事務所を出るとすぐにお客さまがいらっしゃる空間が広がっています。デスクワークをしていてもお客さまと現場が会社の原点であることを感じさせられます。

入社した人の活躍をどのくらいの
スパンで評価しているのでしょうか?

現場責任者

少し話は変わりますが、入社した人の活躍をどのくらいスパンで見ているのでしょうか?
私の部署では、いくら中途採用といっても、すぐに成果を出すのは難しいと考えています。やはり日本に12しかないプロ野球事業なので、本質の把握には時間を要します。
また協力企業を含めると、関係者はとても多いです。現在活躍している社員でも入社後すぐに結果を出す人はあまり多くないですね。大抵、1年目は把握、2年目以降から徐々にアウトプットしていきます。1年目にどれだけ吸収できるかは重要だと思います。

採用責任者

実は1年目に感じる「これまでお客さま目線で見てきたプロ野球」と「入社して従業員として見るプロ野球」のギャップというのは非常に重要で、2年目以降のアウトプットのヒントになっていることも多いですね。
一方でバックオフィス部門に関しては、仕事が野球のスケジュールによらない部分もありますので、早い人だと半年程度で業務を習得し、力を発揮する人もいますね。

現場責任者

野球に関わることが多い部署とそうでない部署で少し差がありますね。
職種の特性によって、それぞれスピードが異なるため、入社した人は戸惑うこともあるかもしれませんが、まずは焦らず確実に成果を出してもらいたいですね。

転職を考えている人に一言メッセージ

現場責任者

ここまで活躍している人の目線で語ってきましたが、これから活躍する人に求められるのも「変化し続けられる力」です。
プロ野球が日々チームの順位が変わるように、お客さまから求められることも日々変わります。
そのため、前職での経験に固執せずに、その時々のファンの皆さまのニーズを把握し必要な企画を柔軟に実行でき、ライオンズ愛を持って続けられる人が、成長し、活躍しているのではないかと考えています。

採用責任者

それぞれの仕事の先にライオンズ(チームやブランド)が強くなるというつながりがあることが、活躍の大きなモチベーションですね。

採用責任者

さて、今回はそれぞれの立場から「活躍している人は」というテーマで話してきました。さまざまな職種を募集していますが、自分はどの職種に適正があるのか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。当社では「キャリア登録(オープンポジション)」という、エントリー内容を拝見し、適したポジションがある場合にオファーさせていただく仕組みがありますので、ぜひエントリーしてみてください。